第3回

今年の春、絶対に見に行こうと思っていた展覧会「『anan』創刊50周年記念展」、残念なことにCOVID-19の為に途中で閉館になり、結局見逃がす結果になってしまいました。

書店やコンビニの雑誌コーナーで目に留まると、ああまだ現在もananは続いているんだなあ、と思いながらたまに手に取って見ますが、ずいぶん趣変わりました。今はファッション雑誌ってこうなんだ。。。いやもうファッション誌じゃないんだ、という印象。

 

ananが創刊されたのは1970年、大阪で万博が開催された年。ファッションどころか、お洒落といった単語さえまだ自身の辞書に書き込まれていない、別世界に住んでいた私でしたが、何故か強烈に惹かれるものを感じて、背伸びして、お小遣い出して書店で買いました。

早熟だった私は、近所のお姉さんとかに映画とか洋楽雑誌を見せてもらうことがよくあって、小学生のころからロック好き、洋画好き。 欧米へのあこがれは早い時期から芽生えていました。そんな私を魅了したのは、これまで目にしたことが無かった洒落た表紙と、美しいファッションフォトのグラビア、モノトーンの読物ページなど、フランス感満載の誌面各ページ。きれいなお姉さま方の洋服やメイク、当然真似したいなんて年代でもレベルでもなくて、ただただ遠くで眺めるだけの雲のように、高―いところにある、つまり夢の世界がそこに広がっていました。何と言ってもエル・ジャポンですよ。私のフランス好きはここが出発点、のような気がします(笑)

 

個人的趣味でも、仕事でも、ファッション雑誌はいろいろそれから沢山読みました。雑誌はほとんど捨ててしまい手元にありませんが、何故か創刊直後のananは数冊残っています。(創刊号がどうしても見つからず。。。涙) 切り抜いたりして(壁に張ったりしてたのかな?)ズタボロだけど、かろうじて雑誌の原型をとどめているのが13冊。コレクションというには少なすぎますね。

今見てもファッションが全然古臭くない。そのころ世界に羽ばたいた日本のデザイナーやクリエイター達の若き時代を垣間見ることができたりするし、懐かしくもあります。 初期の表紙モデルはユリさん。衣装はピンクハウスのデザイナー金子功さん、カメラマンが立木三朗さんでした。

横尾忠則さんが写真家として浅丘ルリ子さんを撮っていたり、篠山紀信さんがユリさんと一緒にモデルになっていたり。ジェーン・バーキンとゲンスブールが表紙の号もありますね。若い編集者やその仲間が集まって、とにかく好きなこと、新しいことやってやるぞ!感に満ちていて素敵でした。

 

今は着こなし、着回しコーディネートを提案するマニュアル的、現実的なファッション雑誌とか、高額なハイブランド製品の広告ページ満載(?)の月刊誌が多いけれど、こんなとんがった情報誌が読者をワクワクさせた時代があったんです。どんどん紙媒体が廃れて、世界中のファッション情報が簡単にネットで得られて、手軽に購入できるようになったけど、なんだかちょっと寂しいな。。。と思うのは私が年取ったせいかもしれません。

前述の展覧会、どんな人たちが見に行ってたのかなあ。

ビンテージファッション好きなら見に来る価値ありかも。

 

 

No Comments

Post a Comment